WWDC 2012開幕

Appleの開発者会議、WWDC 2012が始まりました。 毎年恒例の基調講演、今年は新しいiPhone、Retina Mac、Apple製のTVなどの噂がとびかっていましたが、実際のところはどうだったでしょうか。 (WWDCの基調講演のビデオはこちらで配信してます。)

MacBook Air/MacBook Pro

まずは、iPhone/iPadで生活が変わった人々のビデオを流してから、MacBook AirとMacBook Proのラインナップ発表。 MacBook AirはデュアルコアのCore i5、i7で、11インチと13インチ。 MacBook ProはデュアルコアCore i5かクアッドコアIntel Core i7で13インチと15インチ。

どのモデルもThunderboltとUSB3.0対応。 720pのFaceTime HDカメラもついてます。

MacBook Airの電源はMagSafeからMagSafe2に変更されています。今までのMagSafeよりコネクターが薄くなっているようです。

なお、MacBook Proの17インチはなくなっています。

Retina MacBook Pro

RetinaのMacBook Proって噂はうそだったの?と思ったら、Phill Shimmerが布に包まれた何かを壇上でとりだして……やっぱりありました、Retina MacBook Pro。

解像度は2880x1800、筐体も新しくなり、ディスプレイ部分の薄さが際立ちます。 ちょうど私の使っているMacBook Air 13の4倍の画面サイズです。

CPUはクアッドコアの Core i7。 メモリは8GBから。 重さはちょっと重めの2.02kg。(ちょっと持ち運びはつらそうかな。)

日本では184800円から。 20万円をきる値段というのはさすがです。(買うかどうかは迷い中です。^^;)

Mountain Lion

次期OSのMountain Lion、10.8については、以前に発表されているので特に目新しい物はなかった印象です。 Mountain Lionの出荷は7月。値段は19.99ドル。

なお、上の新しいMacを買った人は無料でアップグレードできます。

iOS6

iOS開発者には待ちに待った新iOSバージョン。 (こちらに英語の説明があります。)

まずは新しいMap。 3D表示がすばらしく、Turn-by-Turnのナビゲーションもできます。

Siriの機能が拡張され、スポーツの結果や映画情報の配信、レストランの予約などもできるとか。 (ただし日本でできるかどうかは不明。)

あとは、Facebook連携。iOS5で導入されたTwitter連携と同等のFacebook連携がサポートされ、開発者は簡単にFacebook連携を実装できるようになります。 App Store/iTunes Storeには、アプリのLike(いいね)ボタンがつくようです。

PassBookは、チケットやポイントカードをまとめてくれる新しいサービス。 開発者にはPassbookのAPIが提供され、自分のサービスのPassBook対応ができるようになります。 ただ、日本でどこまでサポートされるかは不明です。

また、Facebookが3G回線でも可能になりました。

あと、メールアプリがVIP対応。特定の人からメッセージがくるとすぐにわかるようになります。 「Pull to refresh」にも対応したようです。

全体的には小粒の改善が多いですが、APIの変更履歴を見ると、それ以外にもいろいろと変更が入っています。 (内容はNDAなのでかけませんが。)

iOS6は秋にリリース予定。 サポートデバイスは、iPhone3GS、iPhone4、iPhone4S、iPod touch(4th gen)、iPad2、new iPadです。

全体的に……

新しいiPhoneの発表はないだろうと思っていたので、個人的には予想の範囲内でした。 地図・ナビゲーション系の大幅機能アップはナビゲーションアプリにとっては大打撃が予想され、いつもながらAppleのサードパーティーへの容赦なさが垣間見えますね。

iOS6はメジャーバージョンアップなので、もうちょっと追加機能があってもいいかな、という気もしますが、新しい機能が追加されればされるほど開発者は大変になるので、このくらいがいいのかもしれません。 開発者には今日からiOS6が提供されているので、これからいろいろとチェックしてみます。