Kindle 2 International

November 16th, 2009 | Categories: Gadget | Tags:

先日、Kindle 2 Internationalを買いました。

日本ではもう既に滅んでしまった感のある電子ブックですが、アメリカではこのkindleをはじめとしていろいろな機種がでて、ずいぶん市場もにぎわっています。
ただ、どの電子ブックリーダーも日本では発売していなかったので、残念だと思っていたんですが、先日Amazonが待望のKindle国外出荷を発表しました。

発表当日の10/7にすぐ注文したところ、10/22に到着。さっそくいろいろと使っています。

Kindleではこんなことができます。
・amazonで買った本や雑誌や新聞を読む
・自分の持っているpdfファイルを読む
・本を読んでくれる
・ウェブを見る
・Audiobookを聞く
・音楽を聴く

ただし、残念ながらデフォルトの状態では日本語は表示できません。

amazonで買った本や雑誌や新聞を読む

Kindleで読む本のデータは、基本的には携帯電話回線で送られてきます。
(データ送信料は本の値段に含まれています。)
本の購入は、Mac/PC上からできますし、Kindleからもできます。
どちらで購入しても、2〜3分くらいで自分のKindleに本のデータが送られてきて、すぐ読むことができます。

電話回線なので、自宅に無線LANがなくても大丈夫だし、屋外でも本が買えたりするのは便利です。

ただ、Kindleに対応した本は、http://www.amazon.co.jp では売っていないので、http://www.amazon.com/で購入します。
(そもそもKindle本体も http://www.amazon.co.jp ではなく、http://www.amazon.com/から買うんですが……。)

また、http://www.amazon.com/で売られているすべての本にKindleバージョンがあるわけではないので、Kindleで読みたくてもKindleバージョンがない!という本も多いです。
本によっては著作権上の関係から日本のユーザーに販売できないというものもあります。

自分の持っているpdfファイルを読む

これが私が今回Kindleを購入した一番の目的で、かつ現在一番使っている機能です。
Kindle 2 Internationalでは、pdfファイルをそのまま読むことができないので、Amazon用のフォーマット(*.azw)に変換します。
(注意:2009/11/25にKindleのファームウェアがアップデートがでされて、azwフォーマットに変換しなくても、pdfをそのまま読むことができるようになりました。ですので、この「自分の持っているpdfファイルを読む」の記述は最新のKindleの動作と違います。発売当初はこうだった、ということでお読みください。)

変換自体は、amazonサーバーでやってくれるので、***@kindle.comか***@free.kindle.comのどちらかに変換したいファイルを添付したメールを送ります。
***@kindle.comに送ると変換したファイルを自動的にKindleに送信してくれますが、転送の通信料金がかかります。
***@free.kindle.comに送ると変換後のファイルのURLを送ってくれるので、そこからファイルをダウンロードして、USBケーブル経由でKindleに送ります。(私はこちらの方法を使っています。)

ただ、この方法で変換すると、Amazonで購入した本とは違い、少し問題もあります。

・文字間がつまってしまうことがある。
文字間がつまる
これは、元のファイルに問題があるのか、amazonの変換に問題があるのかわからないんですが、変換後のファイルで、複数の単語がまとまって一つの単語として表示されてしまう場合があります。
私が読んでいるのは技術文章で難しい単語はほとんどないので、それほど不具合もなく読めていますが、やはり読みにくいです。

・図が正しく表示されない場合がある。
pdfに図が含まれていた場合、図の一部分しか表示されなかったり、全く表示されなかったりします。
おそらく、元のファイルに含まれた画像の形式によって正しく変換できる場合とできない場合があるんだとは思いますが、図が多いpdfファイルには向かないかもしれません。

・レイアウトがKindleに最適化されないので、読みにくい。
pdf on Macこれはある程度しょうがないかとは思うんですが、元のpdfファイルは特定の画面の幅で読んだ時にきれいに表示されるようにフォントの大きさや文字間が調整されています。
それがKindleに変換されたとき、レイアウトがくずれてきれいに表示されなくなってしまうんですね。
例えば、右の二つの画像ですが、上がMac上でみたpdfファイルですが、それを変換してKindleに送ると、下のようになってしまいます。

pdf on Kindle

本を読んでくれる

KindleにはText-to-Speechという機能があり、英語の文章を読み上げてくれます。
これはamazonで購入した本だけでなく、自分で入れたpdfファイルでも使えるし、そこそこ聞きやすい声で読んでくれるので、使える機能だと思います。

ただし、技術書などの場合には、正しく読んでもらってもうれしくないことも多いので私はあまり使っていません。
(関数名やクラス名を長々と読まれてもうんざりしてきちゃうし……。)

ウェブを見る

Kindleは携帯電話回線を持っているので、自宅や会社などのWi-Fi環境がなくてもウェブにアクセスできます。
通勤の時にもウェブアクセスできるので便利かもしれません。

ただ、Kindleは画面がカラーじゃないし、ページ内のカーソルの移動にはカーソルボタンを使う必要があり、使い勝手は悪いです。

結局、画面は小さいけどタッチパネルで、おまけにカラー画面のiPhoneがあるので、私はKindleのウェブブラウザはほとんど使いません。

もしiPhoneを持っていなかったとしても、あまりつかわないような気もします。
やっぱり日本語対応していないので日本語のサイトは見れないですし、やっぱりカラーじゃないし……。

Audibleを聞く

あまり買う前には予想していなかったんですが、KindleでAudibleを聞くのは意外と快適です。
これはまた改めて。

音楽を聴く

Kindleでは、本を読んでいる時にBGMとして音楽を流すこともできます。
mp3ファイルは、USB経由でKindleに転送します。
ただし、Kindle上では、音楽再生用の画面がないので、どんなmp3ファイルが入っているのかとか、次はどんな曲が再生されるのかもわかりません。

音楽再生操作も、「一時停止」と「次の曲に送る」だけです。
曲間にぷつぷつノイズが入るし、ちょっといまいちな機能です。

Experimental(実験的)機能とうたっているので、こんなものでしょう。

音楽って別にそれほどkindleに必要な機能とは思えないですし、音楽を聴きたかったらKindleを読みながらiPodで聞けばいいんですしね。

あと、iPhoneの付属イヤフォンで聞くと音が変になってしまうので、普通のイヤフォンをつかって聞きましょう。

その他の機能

これ以外にもいろいろと便利な機能があります。

まず、読んでいる文章の単語にカーソルをあてると、その場で辞書をひくことができます。
(ただし、辞書は英英辞書です。)

文章に線がひけたり、しおりをつけることもできます。
キーボードをつかってメモが書き込める機能も便利です。

KindleにはiPhone用のアプリケーションもあるので、それと連携させると、またいろいろと便利です。
(それはまた後で。)

Kindleのどこがいいか

今まで数週間使ってみて、Kindleのよいところは……。

・薄くて軽い
通勤の時に持ち運ぶにはちょうどいい軽さです。
女性でも片手でもって疲れません。

・画面が見やすくて目が疲れない
MacやiPhoneの画面で文章を読むのに比べると、目が全然疲れません。やっぱり専用の端末は全然違います。

・バッテリーの持ちがいい
私は気がついた時に充電していますが、2、3日充電しなくても大丈夫。

・(とりあえず)pdfが読める。
「とりあえず」とつけたのは、まあ変換するとちょっと駄目なこともあるということなんですけど、多少の不具合に目をつぶればそれなりに読めます。
少なくとも、pdfファイルをプリントアウトしたり、iPhoneの画面で読んだりするよりはずっと楽です。

Kindleのどこがだめか

そしてKindleの悪いところは……。

・日本語が表示できない
買う前からわかっていたことですが、やっぱり日本語が読めた方がうれしいですよね。
「Kindle 2 国際版へのM+IPAフォント導入はっく」でKindleをハックして日本語フォントを表示する方法が載っていますが、私は試していません。

・UIはまだまだ使いづらい
四方向に動かせるカーソルボタンで画面上のカーソルを操作するんですが、このボタンが固くて押しにくい。
また、画面上のカーソルの位置がわかりづらく、一瞬わからなくなることもあります。

・ホーム画面の整理ができない。
ホーム画面には1ページ10冊までしか表示できません。数十冊も本をいれると、ホーム画面が何ページにもなってしまって、読みたい本を探すのに苦労します。
ホーム画面でフォルダー分類ができたり、タグで整理できたりするともっと便利になると思います。

どんな方にお勧めか

現時点でずばりエンジニア向け、だと思います。

技術的なドキュメントってたいてい英語だし、だいたい今はpdfで、かつ長いんですよね。
コンピューター上で読むのはとても大変なので、今まではちゃんと読まなくてはいけないものは、プリントアウトして読んでいました。

でも紙のたばを持ち歩くのはつらいし、読みづらいんですよね。
iPhoneでpdfを読むのも試してみたんですが、やっぱり画面が小さいので技術文章を読むにはつらいです。
その点Kindleは持ち歩きやすいし、pdfをすぐ変換して入れられます。

エンジニアに限らず、
・PDFで大量の英語の書類を読む人。
にはおすすめです。

逆にどんな人に向いていないかというと……
・日本語が表示できないと駄目な方。
・画像が多いファイルを扱うことが多い方。
といった感じでしょうか。

今はKindleだけですが、Kindle以外の電子ブックリーダーも日本に入ってきて、いろいろ比較して選べるようになるといいですね。

No comments yet.