今年の3月にサントリーニ島に開発合宿に行ってきた(サントリーニ島で花粉症退避の開発合宿をしてきました。 - Toyship.org)んですが、サントリーニ島は、地質学的にみてもとても興味深い島でした。
サントリーニ島の形
サントリーニ島はこんな形をしています。 三日月状の島のなかほどあたりに、フィラという島の中心都市があります。 私が滞在していたのはイアという上の方の街です。
実は、この三日月状のサントリーニ島は、火山のカルデラの外輪山にあたります。
中央にある島は、ネア・カメニ島とパレア・カメニ島。これが、かつての火山口でした。 この二つの島には今は誰も住んでおらず、観光地となっています。
サントリーニ島は、歴史上何度も噴火を繰り返しています。
一番古い噴火は紀元前1610年のミノア噴火です。(この時の噴火によって、サントリーニがアトランティスだったのではないか、という説もあるんです。)
その後も何回か噴火を繰り返し、最新の噴火は1950年。この時にも死者はでています。
現在では休火山になっており、おちついた状態です。
火山ツアー
サントリーニでは、このネア・カメニ島とパレア・カメニ島に船でいくツアーが毎日出ています。 休火山とはいえ、カルデラの噴火口に行く機会はあまりないので、いってみることにしました。 (ガイドブックには火山ツアーは夏季だけと書いてありましたが、現地で確認してみたところ通年でやっているようです。)
フィラの中心にある、Dakoutros Travelという旅行会社で申し込んで、値段は20ユーロでした。
フィラからオールドポートへ
ツアーは、フィラの近くのオールドポートという港から出発します。
フィラからオールドポートまでは、タクシーやバスでもいけますが、ケーブルカーで行ってみることにしました。 断崖絶壁と海に挟まれたケーブルカーなので、とても眺めがよかったです。
港に行くと、すでに船はついていました。ちょっと中世っぽい船です。
30人ほどの参加者が乗り込んで、島にむかって出発です。
出航したあと、途中でふりかえるとフィラの街が断崖の上に見えました。
海からみると、断崖の激しさがよくわかります。よくこんなところにうちをつくろうと考えるなあ、というくらいの断崖です。
しばらくすると、ネア・カメニ島の港に到着。
ネア・カメニ島
港には、ほかのツアーの船もありました。 船をおいて頂上に出発。
といっても、それほど長い距離ではないです。
周りが海なので、普通の山よりかなり開放感があって、楽しく登れます。
勾配もそれほどではないし、周りの風景をみていると楽しく登れます。
見渡してみると、溶岩だらけ。かなり迫力のある風景です。
ちょっと日本ではこんな風景はみることができませんよね。
また、途中には火山活動の観測機器もありました。
港から30分ほど歩くと、頂上に到着。 頂上といっても、平坦な感じです。
頂上付近では、少し蒸気がでていました。 火山活動は休止しているだけなのを実感できます。
しばらく頂上でいろいろまわり、また港まで戻ります。
海中温泉
ネア・カメニ島の港をでると、船はパレア・カメニ島にある海中温泉へ向かいました。
海中温泉は、泳ぎたい人だけ水着でおよぎ、他の人はそれを眺めている感じです。
温泉といっても、ちょっとぬるめの温水プールくらいの温度でした。
私は荷物をみてもらう人がいなかったので、見るだけでしたが、みんなが泳いでいるのをみるだけでも楽しかったです。
20分ほど温泉で遊んだ後、船はまたオールドポートに向かいました。
オールドポートからフィラへ
さて、オールドポートからフィラへは、また断崖を登る必要があります。
行きと同じケーブルカーでもいいんですが、実はこの道はロバで登ることができます。
徒歩と同じくらいのスピードですが、かなり楽なのと、視点が高くて眺めがいいのがよかったです。
ロバはあまりこちらの言うことをきいてくれず、途中で止まってしまったりするんですけど、それもまた生き物っぽくて楽しいですよね。 のんびりゆっくり断崖を登って、フィラに戻りました。