サントリーニ島で花粉症退避の開発合宿をしてきました。

今年の3月、サントリーニ島で花粉症退避のための開発合宿をしてきました。

私は花粉症の症状がひどく、3月の中旬には1日にボックスティッシュを一箱使ってしまうくらいの流量になっています。

当然仕事などできるわけもなく、出社してもいつもぼーっとしながら仕事をしていました。

今担当している仕事はリモートワークでやらせていただいているので、せっかくだから仕事の能率をあげるために花粉症退避の旅行をすることにしました。 長期間行くので、少し遠目の場所ということで行ったことのないサントリーニ島へ。

サントリーニといえば、青い空!白い家!ラブ!バカンス!ウェーイ!って印象だったんですが、予想よりずっと奥が深い島でした。

サントリーニ島に行くには

サントリーニ島に行くには、アテネ経由でいくのが一般的な方法です。

飛行機でもいけるんですが、せっかく島に行くんだから、今回はフェリーにしてみました。

アテネの近くにピレウスという街があり、そこの港からエーゲ海の島々へのフェリーがでています。 夏の間は高速船などもありますが、冬はフェリーの本数なども少なめです。

フェリーはかなり大きめでした。もちろん車なども運ぶことができます。

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私は席争いを避けたかったので、ビジネスクラスにしましたが、ノーマルクラスはこんな感じです。

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ビジネルクラスはこんな感じです。ビジネスクラスといっても指定席ではなく、席自体はノーマルクラスとそれほど違いはないんですが、ビジネスクラスの方が席が豊富にあって、争わずに窓際に座ることができます。

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窓際席で電源も確保できたので、かなり快適な船旅ができました。 さすがにネットワーク環境はなかったので、そこは我慢。(有料サービスはありました) f:id:toyship:20180312084920j:plain:w300

ピレウス港を出て、いくつかの港を経由して、7時間ほどでサントリーニ島につきました。

イアの街

サントリーニ島にはいくつか集落があるんですが、一番リゾート感がある、イアという場所のホテルにとまることにしました。 こんな感じのいかにもサントリーニ島っぽい風景の場所です。

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イアでは世界で一番美しい夕日がみられるんだそうです。

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あと、写真撮影中のハネムーンカップルの方がいたりもしました。

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周囲のみんなが長袖の上着を着ているなか、ノースリーブの綺麗なウェディングドレスに身を包んで30分以上も撮影に挑む新郎新婦をみて、美しいウェディング写真の後ろに隠された根性をみた思いがしました。愛ってすごい。

ホテル

サントリーニには、断崖にほった洞窟が部屋になっている洞窟ホテルというものがあります。 断崖にあるので、眺めは素晴らしいです。

壁は白が一般的で、洞窟なので窓はなく、ちょっと隠れ家っぽい感じです。

私の止まったホテルはこんな感じでした。 リビングには長いソファ。

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あと、作業ができる小さめのダイニングテーブル。

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寝室はちょっと奥まっていましたが居心地がいい部屋でした。

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部屋の前に屋外風呂があって、いつでもエーゲ海をみながら露天風呂に入れました。

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サントリーニの1日

毎日こんな感じですごしていました。

毎朝6時、まだ暗いうちに起床。 コーヒーを入れて、エーゲ海を見渡すベンチでコーヒーを飲みながら仕事を始めます。

少しずつ空が明るくなってきます。

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雲が色づいてきます。

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雲が朝焼けで真っ赤に染まります。

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これは別の日の朝日。エーゲ海にのぼる朝日と雲は、滞在したどの日も毎日違う表情をみせてくれました。

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これも別の日。雲が少ないと、また違う表情が見えました。

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エーゲ海をみわたせるベンチがあったので、毎朝朝日を眺めながら仕事をしていました。

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朝日を見た後は、朝ごはん。 部屋にキッチンがついていたので、自分で作っていました。

近所のスーパーで、野菜やパンを買ってきて簡単に。 ギリシャヨーグルトにギリシャの特産のはちみつをかけてたっぷりと食べていました。

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スーパーのヨーグルトの種類は多く、1リットル単位で売ってたので、たっぷり食べても問題ありません。 島なので、野菜の種類は少なかったです。 (島の中心地のフィラでは豊富でしたが、イアには小さいスーパーしかなく、品数は貧弱でした。)

朝ごはんのあとは、部屋でお仕事。

昼ごはんを食べに近所のカフェにいって、帰ってきてまた仕事。

気が向いたらジュースを飲みながら露天風呂にはいったり。

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夜は部屋でお仕事。

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部屋から見える景色が素晴らしかったので、正直それほど出かける気にならず、毎日ほとんど自分の部屋で過ごし、

休みの日は火山を見に行ったり、博物館や遺跡を見に行ったりしていました。

コストと時期

サントリーニ島というのは基本的にはリゾートなので、夏季の料金はとても高いです。 私がとまっていたホテルも、おそらく夏季だと一泊4〜5万円くらいすると思います。

それに対して冬季(11月から3月)の料金は半額以下なので、かなりお得にとまることができます。

もちろん繁忙期ではないので、いろいろと不便な点もありますが、コスト面ではとても助かります。

また、サントリーニ島は人気があるリゾート地なので、夏季の混雑はかなり凄まじいものがあるようです。 特に人気のあるイア地域では、夏季は道を歩くのも難しいくらいの混雑だと言われました。

私がいった3月は、夏に向けてホテルなどの新築工事が始まっていたので、ちょっと騒音がうるさかったりしました。 もう少し前(1月や2月)だと騒音の問題はないと思いますが、少し寒いかもしれません。

あと、レストランやカフェは冬季は閉店している店も多く、選択肢が限られます。 私はそれほど困りませんでしたが、美味しいものをたくさん食べたい人やお目当の店がある人は注意した方がいいかもしれません。

宿泊費は冬季と夏季でだいぶ差がありますが、食事代は時期によって変動はありません。 リゾート地だけあって、ギリシャ本土よりは高く、一食2000円前後くらいの感じでした。

サントリーニ島のいいところと悪いところ

まず、よかったところから。

景観が素晴らしい。 部屋から見える景色も素晴らしかったんだけど、街全体が断崖の上にあるので、公園や道端から見える景色も素晴らしかったです。 自分の部屋からエーゲ海が見渡せるのは贅沢ですよね。

地質学的におもしろい。 溶岩のなかを登る火山見物ができたり、断崖に見える地層も興味深い。詳しくはこちらを。

www.toyship.org

考古学的にすごい。 (これは別にブログ記事を書く予定です。)こんな小さな島に3700年前の遺跡があるなんて知りませんでした。そしてアトランティス。さすがエーゲ海文明。今度はクレタ島も行ってみたい。

猫が多い。詳しくはこちらを。

www.toyship.org

天気がいい。 これは季節にもよるだろうけど、滞在したあいだ、ほぼ晴れていて気持ちよく過ごせました。

次は悪いところをあげてみましょう。

ネットワーク環境が悪い。 事前に調べていなかったのがいけないんですが、そもそもサントリーニ島には海底ネットワークケーブルがきていないので、島全体のネットワーク環境が悪い。 それに加えて、洞窟タイプのホテルというのは、構造上どうしても電波の通りが悪くなってしまいます。 Githubのコミットくらいは大丈夫でしたが、ビデオ会議が何回も切れてしまい、関係各所にご迷惑をかけてしまいました。

日本から遠い。 フェリーを使ったので、結局片道2日かかってしまいました。 飛行機という手もあるけど、それでもやっぱり気軽にくるのは難しいです……。

まとめ

結論としては、サントリーニ島はあまり開発合宿向きの場所ではないんだけど、旅行場所としてはとてもおすすめです。

でも花粉症退避合宿は本当によいですね。例年生産性が50%以下になっている3月が、生産性120%くらいになりました。 来年の花粉の量も多いという話なので、来年も絶対花粉症退避をしようと思います。(どこにいくかは未定ですが……)